塾の生徒が集まらない理由は?効果のある生徒の集め方と増やし方

学習塾の集客

日々、生徒に一生懸命授業をしていても、保護者対応をしていてもなかなか思うように生徒が集まらないという悩みは多くの塾が抱えています。

これらに対して、「集まらないなぁ」とだけ言っている塾講師は意外と多いです。

対策を打たないことは現状維持を意味します。これだけ外部環境の変化が激しい時代には、現状維持は衰退を意味します。

そのため、集まらない理由を明確にし、策を打たなければなりません。

しかし、すぐに効果が表れる画期的な方法がないのも事実です。

生徒を集めるためには、

  • 集まらない理由をはっきりさせる
  • 何をどう改善していくかを決める
  • 集めるために何をいつするかを決める

この3点を徹底的に行いましょう。

それでは1つずつ詳しくご紹介していきます。

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塾に生徒が集まらない理由

生徒が集まらない場合の多くは、「講師に力がない」と結論付けされがちです。

もちろん、この理由があてはまる場合が多いですが、個に頼り切っていては企業、教室としての成長も繁栄もありません。

そのため、講師力を理由として挙げるのは効果的ではありません。

「成績向上」とそれを市場に伝える「仕組みづくり」が必要です。

そのためのシステム作りを考えたほうが効果は高いです。

生徒が集まらない理由は大きく分けて、次の3つがあります。

  • 授業内容が評価されていない
  • 悪い口コミが知れ渡っている
  • あまりにも売り込みが強い

短期的に改善できるものから、積み重ねが必要になるものもあるので、1つずつ自塾にあてはまるものがないかチェックしてください。

授業内容が評価されていない

塾は授業が勝負です。

ここが悪いと、評価のされようがありません。

塾の授業の評価ははっきりしていて、

  • わかりやすい
  • 楽しい、面白い
  • やる気になる

この3つが揃っていれば、必然的に評価を得られます。

つまり、授業内容が評価されていない場合は、この3つのどれか、あるいはすべてが欠けた授業内容になっているケースが多いです。

授業内容を評価するためによくあるのは、「生徒満足度調査」のようなアンケートです。

「先生の授業はわかりやすいですか?」「先生は面白いですか?」「先生の授業はやる気がでますか?」という項目が並んだアンケートです。

これで評価を客観的に把握できるかと言えば、そうでもありません。なぜなら、子ども達も先生の気持ちを察し、先生の評価が下がるかもしれないと忖度し、よく考えずに、本音とは別に、「はい」に〇をつける傾向があります。

アンケートで授業評価を探るのであれば、「質問項目の主語を変えること」が重要です。

主語を先生から「生徒」自身に変えるのです。

例えば、「先生の授業はやる気が出ますか?」ではなく、「あなたは、授業を受けてやる気が出てますか?」とし、あくまで生徒自身が自分の評価をするわけです。「先生の授業はわかりやすいですか?」ではなく、「あなたは授業を理解できていますか?」と尋ねるのです。

その数値を校舎ごと、学年ごと、クラスごと、担任講師ごとにまとめ、定期的に査定する仕組みをつくることが重要です。

学習指導が塾の本分ではありますが、生徒の満足度も塾の評価に繋がる時代。

これらも含めて授業内容とし、サービスの充実を図らなければなりません。

少しの工夫で大きな変化が得られる部分なので、短期的な改善をするのに向いています。

悪い口コミの広まり

生徒が集まらず、増える兆しが見えない場合はこれを疑うべきです。

いい口コミは広がりにくいですが、悪い口コミは一気に広がります。

特に退塾者は要注意です。

昔は、「一人の退塾者のまわりに7人の退塾予備軍がいる」とも言われていました。

成績が上がっていない、授業に不満があるなどの既存の塾生で塾に対して肯定感を持っていない生徒、保護者には注意しましょう。

そのためにも、成績や面談時の記録を定期的にチェックする仕組みづくりが必要です。

前回の定期テストから〇点アップ、ダウンした生徒のリストを作成し、ダウンした生徒にはすぐに面談をし、対策の合意をとった上で保護者とも方針を共有する仕組みが重要です。

もちろん、人数が多くなれば、全員の生徒の成績を上げることも難しくなりますので、クラスや学年の科目ごとの平均点から〇点以上アップ、ダウンした生徒のリストも必要になります。

この仕組みを作るには、やはり何らかの成績管理システムを導入した方がよいでしょう。

何かの異変を感じた時には、すぐに次のような対策をとることも重要です。

  • 面談の回数を増やす
  • 生徒とのコミュニケーションを密に取る
  • 職員間の情報共有を強化する

などの対策が必要になります。

また、根も葉もない噂が流れる場合もあるので、地域でどのような声が広がっているかの調査も必要です。

少しでも多くの情報を集め、通塾生を通じて、その悪評を改善していく対策をとらなければならないので、中・長期的な対応となります。

売り込みの強さによる敬遠

営業色が強い塾は、地域で敬遠されてしまいます。

  • 個別指導や映像授業(オンライン講座含む)での通常授業や講習会
  • 受験生への各種授業

で、1コマでも多く取らせるスタンスはとても危険です。

中にはしっかり把握している方もいらっしゃいますが、本当にその授業が必要なのかがわからない生徒、保護者がほとんどです。

そのため、「お任せ」を選択してしまうケースが多く、結果が出ないと「高い」「営業色が強い」と言った感想を抱きます。

もちろん、説明をする職員の力量に左右されやすい部分ではあります。

しかし、ポイントになるのはやはり、子供を第一に考えた提案をしているかです。

日々の授業で子供の心をつかみ、保護者と密なコミュニケーションを取っている場合、営業色は強くなりません。

また、データに基づいた売り込みをしているかも重要です。

この時期にこの偏差値であの高校を志望していた生徒は、過去に〇名いて、単科受講していたのは〇名で、そこから合格したのは〇名、5科目受講して合格したのは〇名、といったデータをとっておかなければなりません。

そのうえで追加受講提案をすれば、営業色は薄まり、生徒のことを考えた売上向上提案になります。

信頼関係があるため、「先生が言うならそうだ」と感じてくれます。

顧客へのサービスがない中で、相手が知らない部分であれもこれも必要と言われてしまうのは、ユーザーからしてみると不快ですよね。

利益を出すためには、やはり生徒1人1人と向き合わなければなりません。

営業をかけるのは悪ではありませんが、事前準備をしっかり行うようにしましょう。

>>理想の塾の集客方法は?媒体を組み合わせた効果的な生徒の集め方

塾の生徒の集め方・増やし方

塾の生徒を集める方法、増やすための手段はとてもシンプルです。

新しい商品の開発や、斬新なアイデアは必要ありません。

その方法とは、つぎの通りです。

  • 授業の見直しと改善
  • 塾内の環境の整備
  • SNSやブログを使った集客
  • いい口コミを生み出す

それでは、1つずつお伝えしていきます。

授業の品質を見直す

塾の生命線はやはり授業です。

ここが悪いと生徒が集まるはずがありません。

現場の講師はアルバイトも含めて、一定以上の学力を持っている方が多いです。

しかし、同じ学力の講師が授業をしても、評価が大きく分かれます。

それは、「わかりやすく教える」は当然で、やはり生徒にやる気を与えられるかがポイントになるからです。

  • きっかけを与える
  • 成功体験を与える
  • 先生と生徒の信頼関係

これらがない授業は、生徒が増える授業ではありません。

講義というスタンスではなく、授業を通じて、いかに子供をやる気にさせていけるか。

これが、現代の塾に求められているのです。

問題の解説は、講師歴3年もあればある程度できるようになります。

どう教えるかではなく、どう生徒の心をつかんでいくかを考えられるかがポイントです。

授業内容の評価=教え方ではありません。

生徒の状態をよく考えて、

  • 躓くポイントでの解説工夫
  • 長い解説は端的に
  • 当ててほめる部分を明確にする
  • 生徒のわからないところを把握する
  • 誤解答から生徒の状況を把握し、適切な解説をする

など、生徒に合わせた授業ができるように、繊細な授業の組立てを行いましょう。

そして、それらがうまい先生を講師にし、授業を担当する先生の研修会を定期的に
行うことが重要です。

>>塾の指導・授業は変えるべき?スタイルを変更するメリットとデメリット

塾の環境を見直す

見落としがちになるのが、塾内環境の整備です。

教室を清潔にきれいに保つのは当然として、特に、教室の「色」に気を遣ってはいかがでしょうか。

「人は見た目が9割」と言われますが、人間の五感の中で視覚が多くを占めます。そしてその視覚の8割が、「色」が占めると言われています。

人を心地よくさせる色、不快にさせる色、勉強に落ち着いて取り組める色、エネルギーをもらえる色など、色には様々な効果があります。

教室内の壁やカーテン、掲示物に使われる色など、統一感があるかどうか、塾のイメージカラーにも合っているかどうかも、塾内環境を見直すポイントになります。

また、季節的な変化も取り入れた掲示物の充実を図るのも好印象を与えられます。

特に、生徒の笑顔や、努力の評価を掲げる掲示物や展示物は、生徒自身も、保護者も喜ぶので効果的です。

ある塾では、生徒の努力に応じて、大きさの違うトロフィーで表彰し、そのトロフィーに歴代の受賞者の名前をつけて教室に飾っています。

合格体験記も、氏名と合格校だけを掲示するのではなく、テレビモニターで合格インタビュー映像を流している塾もあります。

他にも、こんな工夫をしてみてください。

  • 机の感覚を少し開けてみる→生徒がすごくよく見えるようになる
  • 異学年の生徒が座るレイアウトをつくる→中学生が高校生の大変さを肌身で感じ勉強に身が入る
  • クリスマス、ハロウィンなどの飾りつけ→生徒が喜び、家での話題に
  • 送迎の強化→近隣へのアピール、生徒とのコミュニケーション強化

少し工夫をするだけで、大きな効果が得られます。

>>見た目の8割は「色」

SNSやブログを活用する

サービス業にとって、今やネットを利用した集客は欠かせないコンテンツです。

SNSやブログでの発信は、新規顧客獲得にはとても効果があります。

保護者が塾選びを考える時、候補塾に電話をかけて資料請求する時代は去り、まずはWEB上で検索して情報収集する時代です。

その時、保護者が困ることは、どの塾のWEBページも同じに見えることです。

保護者は「うちの子に合った先生や塾はどこにあるのか?」を見ています。

変化のないホームページより、日々変化を感じるSNSやブログの方が信頼を置けます。

先生の人柄や考えがよくわかる出来事やエピソード、スタッフの笑顔の写真、質問対応時の様子、合格祝いの動画等、どんな塾かを人間模様を中心に伝えられるのは、SNSやブログです。

また、塾が対象としている生徒や保護者像を、YouTubeのようにシリーズ化してブログにアップするのも効果的です。

日々の保護者面談で感じることを、塾長の生の声で映像で語りかけ、ブログにアップするのです。

よく、「来て欲しい生徒層とは違う層の生徒ばかり集まって困る」という声も耳にします。

それを防ぐためにも、来て欲しい生徒層へ語りかけるようなメッセージ性のあるブログにするとよいでしょう。

DMやチラシ等の紙媒体と違い、いつでも修正、情報発信できることも魅力です。

SNSやブログは、必ず取り組んだ方が良い媒体と言えます。

>>低予算で塾の生徒を増やす方法とは?SNSやブログを最大限活用しよう

SNSの重要性の高まり

2022年のICT総研の調査から、ますますSNSの重要性が高まっていることが分かります。

日本国内におけるSNSの利用者数は、2022年末には8,270万人、2024年末には8,388万人へ拡大すると予想されています。

また、日本国内の総人口は年々減少を続けていますが、スマートフォンの格安料金プランの登場など若年層だけでなく高齢者層においてもスマートフォンの普及が進んでおり、SNSの登録者数・利用者数は増加傾向にあります。

ICT総研が2022年4月に実施したアンケート調査では、日本のネットユーザーに占めるLINE利用率は79.5%、YouTube 62.0%、旧Twitter 55.9%とかなりの人が利用している現実が分かります。

つまり今後はこれまでの広告・認知戦略以外にも、SNSを活用した集客活動が必須になるということ。

小さなことからでよいのでまずは始めること。そして継続することを目指しましょう。

口コミで生徒が増える好循環へ

いかに口コミを起こさせるかが、生徒が集まる塾になるかどうかの分かれ目と言えるでしょう。

口コミの発信源は通塾中の生徒と保護者なので、既存の塾生の満足度を上げる必要があります。

しかし、口コミは効果が絶大な分、短期的には生まれにくいものです。

日々の活動の先に、ようやく起こるものでもあります。

口コミの源泉は「伝達→納得→感動」とも言われます。感動レベルまで高まった先に口コミが生まれます。

そのため、継続と忍耐が必要です。

一番の口コミは、やはり成績効果ですが、成績を上げるための活動が、別の口コミを起こす可能性もあります。

  • 自習席を設ける→塾で勉強ができる
  • 質問に答える→塾の先生がよく見てくれる
  • 提出物の管理→先生が言ってくれるから保護者が楽
  • 定期テスト対策→塾に行ってくれるから安心

など、成績を上げるための行動が、保護者視点では「面倒見がいい」となるのです。

他にも、次のようなものがあります。

  • 先生が面白い
  • 相談に乗ってくれる
  • 優しい、楽しい

こうしたことも口コミに繋がりやすい例と言えます。

1人の生徒を大切にし、真正面から向き合う姿勢は、人の心を動かします。

大人と子供との関係が希薄だからこそ、勉強という子供が嫌いなツールを通じて、心を通わせられる塾が、やはり強い塾、すなわち生徒を集められる塾と言えるのです。

>>塾の集客に紹介・口コミは欠かせない!在校生からの紹介が増えない理由とは?

塾を集める最適な時期・シーズン

塾の募集シーズンは非常にわかりやすいです。

特に、講習会は体験気分で通塾する方も多いので、しっかりと作戦を練るようにしましょう。

他にも、次のような時期も効果的です。

  • 定期テスト直後
  • 入学、進級時

それでは、この2点について、ご紹介します。

穴場の中間・期末テスト後を狙う

中間・期末テスト後はどの塾も生徒対応で必死です。

特に、成績が下がった塾生は退塾の危険度が高いため、面談やテスト後のフォローなどを行う塾も多くあります。

自塾でもそのような対応に追われているということは、他塾も同じなのです。

そのため、「このタイミングで転塾を検討している生徒を狙う」ということは理に適っています。

成績ダウンだけでなく、順位のアップダウンやキープなども転塾理由になるので、自塾の成績アップはテスト後に速報で出すべきです。

順位が出るのを待っていては、1~2週間のタイムラグが生まれます。

そのため、平均点比較や得点アップなど、目に見える数字でアピールをするのも効果的です。

生徒の得点であれば、テスト後にすぐに知れますしね。

定期テスト後はスピード勝負です。

他塾より1日でも早く、自塾のいい結果を保護者あてのお手紙や教室内の貼り出し、SNS、ブログなどでアピールしていきましょう。

入学・進級時の集客に力を入れる

塾で最も生徒が集まるシーズンは春です。

特に3月の新学年スタート時は、1年で最大の募集時期になるため、しっかり集客を見込みたいところ。

私立中学を目指す子が多い地域では新小4も狙い目ですし、国公立を目指す高2生もこのあたりからの入塾が多いです。

大切なのは、自塾でどの層に狙いを定めるかです。

特に「思考力・判断力・表現力」が問われる新傾向の入試対策を考えれば、基礎事項の定着は早めに終え、中3からは全国の思考力系の入試問題対策に力を入れたいところです。

そこから逆算すると、中1で入塾が必要なことはもちろん、できれば小学生の内からの通塾が必要なことを保護者にアピールすることが重要です。

推薦で志望校に合格する生徒がターゲットの場合は、内申点対策が重要ですので、中1、高1の節目のタイミングが狙いになることは言うまでもありません。

なぜこの時期の入塾が必要なのかを、過去のデータをベースにアピールできれば説得力が増します。日々の受講履歴データや成績データ、合格実績データをシステム等で一元管理しておくことが効果的です。

学年はもちろん、学力層もしっかりとターゲットを絞って攻めるようにしましょう。

既存の塾生の質もあるため、口コミやクラス状況、通塾生との関係性などを加味して、作戦を練る必要があります。

>>理想の塾の集客方法は?媒体を組み合わせた効果的な生徒の集め方

まとめ

生徒が集まる塾に理由があるように、生徒が集まらないのにも理由があります。

決して講師の怠慢だけで募集が決まるものではありません。

どれだけ頑張っていても、生徒が集まらない時期はあります。

特に悪い口コミが流れているときは我慢が必要です。

長く塾を開いていると、様々なケースが訪れます。

  • 塾生がたくさん集まる→いい口コミが起き、波が起きてる→サービス向上、募集拡大
  • 大量の退塾が出る→悪い口コミが起きている&今後が厳しくなる→塾内整備、内部生を守る
  • 入塾も多いが、退塾多い→良悪双方の口コミが混在している→新入塾対応強化、内部生を守る

このように、ケースによって対応も異なります。

生徒が集まらない理由は、決して1つではありません。

複数の要因が絡み合った結果、生徒が集まらなくなるのです。

それらの原因を探り、適切な対処をすることが、集まらないの改善、すなわち募集獲得ができる教室作りに繋がります。

小さな変化でも大きな結果が生まれるので、ぜひ1つ1つと向き合って、改善し、たくさんの生徒に、自分がいいと信じる教育、指導ができるようにしましょう。

 

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