これまでの指導方法を続けることに「このままでいいのか」という疑問を持っている塾は多いのではないでしょうか。
たとえば、タブレットを活用した授業などの新しい指導方法が広まっています。
eラーニングといった比較的新しい言葉も出てきていますよね。
ほかにもITを活用したものを中心に、多くの学び方が出てきました。
新しいものであれば試してみたい、周りが導入しているのであれば遅れを取ってしまうため、焦る気持ちも理解できます。
しかし、変えることがすべて正しいとは限りません。
今回は塾の指導や授業を変えるメリットとデメリットについてご紹介します。
現在の塾での指導・授業のままでいいのかを考える
塾の指導方法の変更を検討するタイミングは、多くの場合は決まっています。
「生徒数」「合格率」「保護者からの評判」の何かに著しい変化が生じた時です。
プラスの変化の場合は、指導方針を変更する必要はないでしょう。
しかし、マイナスの変化の場合は、できるだけ早く指導方法を変更する必要があります。
毎年安定して生徒の数は確保できているか
新しい塾入会者は、毎年問題ないレベルで確保できていますか。
毎年、一定の塾入会者を集めることができていれば、指導方法の変更はあまりないのかもしれません。
指導や授業を変更すべきなのは、現状がよくない時です。
たとえば口コミや紹介が増えないのは、授業や指導に問題があると考えられる場合があります。
そんなときは、指導や授業を変える機会かもしれません。
そして競合が、新しい授業を実践し、あきらかに生徒を取られているときも変革を考えるタイミングだと言えます。
生徒たちが、新しい学習スタイルに魅力を感じているのであれば、なにかしらの防衛が必要なのではないでしょうか。
まったく同じスタイルにする必要はありませんが、競合に負けないくらい魅力的な授業をできる仕組みが求められます。
生徒の合格率は伸びている・維持できているか
合格率は塾の実績ですから、実績が出ていれば塾に通っている生徒もその親も満足していると考えられます。
そして塾が評判であれば、新規入会者が増えるのと考えられるだけでなく、退会者も減り継続率も維持できるはずです。
このような環境の場合であれば、塾の経営も良好であるはずですから、むしろ今の取り組みの品質の維持を考えるべきでしょう。
しかし、合格率が落ちていたり、維持できないのであれば指導や授業内容の変更を考えましょう。
放置しておくと塾の経営に影響を及ぼしますから、なにか改革が必要なのは明白です。
生徒や親御さんからの要望は増えていないか
不満を抱えている生徒や保護者は、塾に要望をするケースもあります。
的を得た要望は、塾の改善に結び付けられるため、生徒や保護者の声に耳を傾けるべきです。
また要望がない状況であっても、つねにニーズを感じ取るアンテナは張り続けてください。
不満を持っている場合でも、何も言わずに黙って退塾するケースも非常に多いのです。
これまで退塾された生徒の中には、もしかすると塾側が気づけなかった大きな課題が隠されていたのかもしれません。
こうした不満を察知するためにも、コミュニケーションを日頃から取ってください。
要望を言いやすい雰囲気を作ることも大切ですから、LINEなどのSNSを用いていつでも声を拾える環境にしましょう。
風通しのいい塾は「生徒や親御さんの要望に応える塾」と評判もよくなりやすいです。
>>塾に寄せられるクレームの原因と対応方法とは?クレームから学ぶ
塾の指導・授業スタイルを変えるメリット
塾の指導や授業スタイルを変えると、どのようなメリットがあるのでしょうか。
実体験から塾の指導・授業スタイルを変えるメリットは「理解度の向上」、「合格率の向上」、「集客率の向上」の3つを挙げられます。
メリット①生徒の理解度を高められる可能性がある
新しい指導や授業スタイルを導入できれば、従来の指導や授業以上に生徒の理解度を深められる可能性が高まります。
たとえばWEBを用いた学習について考えてみましょう。
教室での授業だけでは、時間制限とフォローの限界があります。
そこで、いかに家庭での学習時間を増やせるかが、大きな課題ではないでしょうか。
WEB学習ならば生徒がいつ勉強したか、どれだけやったのか、そして得意科目や苦手分野を見える化できます。
また、生徒の受講状況や成績をリアルタイムに確認でき、宿題の進捗状況も把握可能です。
とくに、学習習慣がない生徒のモニタリングを行うことで、教室で教えるポイントを明確にできます。
これは従来の指導や教育だけではできず、まだ取り入れている塾も少ないため、塾のアピールポイントにもできます。
メリット②生徒の合格率をさらに高められる可能性がある
自分の成績は、志望校合格レベルに対してどの程度なのか。
そして何を重点的に学習すべきか。
生徒の成績を細かく管理することで、これらを見える化できます。
合格率アップには、生徒の学習意欲と理解度を高めることが必須です。
塾で学んだことをその日のうちに復習できると、より理解度は高まるでしょう。
現在のレベルを把握してもらうための仕組みとして、WEBテストが有効である可能性があります。
自宅で専用のインターネットに接続し、塾で教わった教科と単元を開くとその内容について出題される。
そして、答えを入力するとすぐに正解か不正解かを表示できれば、その場で自分の実力を認識できます。
また、できなかった内容を何度もトライできるため、復習に役立つでしょう。
そしてテスト結果や実施回数は、講師たちと共有できます。
そのため結果を見た講師たちは、苦手分野への対策や志望校合格への道筋について、生徒とよりタイムリーに話せるでしょう。
メリット③集客力が安定する可能性がある
「自宅で学習する癖がついた」、「成績アップにつながった」このような声が、在校生やその親たちから上がると評判が上がります。
それが口コミで広がり、在校生からの紹介も増えて集客は安定します。
また競合がやっていなければ、新しい試みをしている塾として話題にもなるでしょう。
差別化ができることは、集客に対してもメリットです。
新しい指導方法によって実績を作り、集客活動につなげましょう。
>>塾の集客に紹介・口コミは欠かせない!在校生からの紹介が増えない理由とは?
塾の指導・授業スタイルを変えるデメリット
指導や授業スタイルを変えたときのデメリットは、どのようなものが考えられるのでしょうか。
指導・授業スタイルを変更するデメリットには、「授業の混乱」、「生徒の不信感」が挙げられます。
デメリットもあることを覚悟の上で、指導・授業スタイルを変更しましょう。
デメリット①急な変更で授業が噛み合わない恐れがある
授業のスタイルが変わると、講師と生徒の双方で勝手がつかめずに、授業が噛み合わなくなる場合があります。
本来なら徐々に新しいスタイルへと移行するのが理想ですが、事情により早急な変更が求められる場合は対策を考えておく必要があるでしょう。
ほかにもWEB授業などを採用した場合は、その場ですぐに質問できません。
そのため、疑問を解消することなく講義が進んでしまう恐れがあります。
わからないまま進めていくことは、学習意欲の低下にもつながるため対策が必要です。
また、講師は画面越しで生徒の対応をしなければならず、対面授業とは違った負担を与えてしまう恐れがあります。
距離感の勝手が異なるまま授業を進めるため、生徒の理解度を把握しないまま授業が進んでしまう場合もあるかもしれません。
録画した映像学習の場合、質問を講師に送れても授業視聴後に回答がまとまって来ることに。
しかし、講師はすでに授業内容を忘れてしまっている可能性もあり、あまり効果的ではないことも。
対面でのコミュニケーションができない授業は、従来の教室による講義とは大きく違います。
そのため生徒と講師の双方がストレスを抱えずに済むよう、対策を練る必要があります。
デメリット②変更による問題が続くと退塾される恐れがある
塾の運営スタイルを変えたあとに、問題が尾を引くと退塾が増加し、評判まで落とす恐れもあります。
多少のディスコミュニケーションであれば避けられませんが、大きなトラブルにならないための対策が必要です。
たとえばオンライン授業を導入しても、ネット回線が悪くて授業にならない、といったトラブルが続けばクリティカルな問題となりかねません。
授業を受けられなくてもコストは掛かっているわけですから、不満が大きくなり抑えられなくなるはずです。
こうしたトラブルが続けば、当然退塾されてしまいます。
そのため、新しい授業や指導を導入するときは、トラブルへ早急な対処をできる体制を整えることが必要です。
塾の指導・授業の変革にはITツールも使う
指導や授業に変革を起こしたいときは、ITツールを使うと便利です。
たとえば「ビットキャンパスタッチ」というiPadなどを使った教育システムなど、より気軽に授業をアップデートできるITツールがあります。
授業や運営の変革をする場合、ただ授業内容などを変える、従来の変革では対応できなりつつあるのです。
塾のスタイルに合ったITシステムを選別し、これまでの手法では実現できなかった塾教育を取り入れましょう。
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