大手塾から個人塾まで、多くの塾が乱立する時代になりました。
少子化が進む中で、募集がうまくいかない塾も多くあるのではないでしょうか。
募集が集まらないのには必ず理由があります。
塾のシステムや授業、環境等の見直しも必要ですが、やはり効果的な募集方法を行わなければ結果は変わりません。
しかし、塾業界は教育者というプライドもあり、非常に真面目な方が多く、ビジネスとしての塾運営に消極的な方も多いです。
今回は生徒を集めることの意義、これまでの方法で集まりにくい理由、そして、新たな募集獲得方法についてご紹介します。
塾の生徒を集めるのは企業の命題
生徒が集まらない塾は、その地域に認知されていない塾とも言いかえられます。
厳しい言い方かもしれませんが、これは事実ですから、まずはいったん受け止めることがスタート。
塾は私企業ですから、生徒数を意識せず「いい教育をしている」と考えるだけでは、生徒は集まらないのです。
企業は利益の追求とともに、地域貢献もしなければなりません。
生徒を集め、会社に貢献し、地域にも貢献する。
これなくして、本当に塾の責任を果たしているとは言えません。
いい授業をしつつ、適切なマーケティングを行えば、生徒が増えてそれが地域や社会への貢献へとつながります。
塾というビジネスは意外とシンプルなのかもしれませんね。
しかし募集活動やマーケティング活動に対して、消極的な塾が多いのも事実。
募集で生徒を獲得するためには、こういった会社全体の意識を変えなければなりません。
- 授業がよくても生徒が集まらなければ意味がない
- 集客活動に後ろめたさを抱く必要はない
ここでは意識改革として、上記の2点についてご紹介します。
授業がよくても生徒が集まらなければ意味がない
「わかりやすい授業、楽しい授業、面白い授業」
塾生にアンケートを取っても、満足度が高いのに、なぜか塾生数が思うように増えない。
このような塾はとても多いです。
生徒たちに自分の授業が認められて満足してしまうのは、「だれでも陥る恐れのあるワナ」とも言えるでしょう。
しかし本当に素晴らしい授業であれば、人はある程度は自然と集まるもの。
大切なのは生徒を集められる授業を行うことです。
いい授業を行うのはその手段であって、目的ではありません。
本当に生徒が満足できる授業を行えていれば、口コミで生徒数は増えるはずです。
子供たちを相手に、勉強を教える仕事ではありますが、ビジネスマンとしての立ち位置を忘れてはなりません。
ビジネスマンは結果が求められ、塾であれば「生徒を集める」ことが命題なのです。
結果は簡単には出せませんが、生徒を増やすことからから目を背けずに、行動しなければなりません。
集客活動を後ろめたく感じる必要はない
子供相手に集客活動を行うのを後ろめたく感じる講師もいますが、その必要は全くありません。
子供にとって最良なのは、いい教育を受けること。
自塾でいい指導が行えているのであれば、「この塾に通う=子供の幸福に繋がる」と考えるべきです。
「他にもいい塾はたくさんある」と考えていては、生徒は集まりません。
講師が「自分の授業はいい授業だ」と自負できず、生徒が塾を評価できるのでしょうか。
また、企業理念が素晴らしくても、講師が実践できていないと、あまり効果がありません。
これが、一部の講師の集客活動に抵抗が生まれる原因の1つです。
しかし、その綺麗事も、実践できれば嘘ではなく真実に。
そのために力をつけることが、講師としてやるべき行動です。
もちろん手段を選ばず、生徒を集めればいいわけではありませんが、塾はあくまで営利企業であることを忘れてはなりません。
企業が存続するためには、利益が必要であり、そのために生徒を集める活動は悪ではありません。
子供が好きで、教える楽しさを知っているからこそ選んだ職業。
自分の授業で子供の未来を守るという自負があれば、1人でも多くの生徒に指導がしたくなるもの。
集客に後ろめたさがある方は、このような方向でとらえてみてください。
>>理想の塾の集客方法は?媒体を組み合わせた効果的な生徒の集め方
これまでの方法だけでは生徒を集めにくい
多様化するニーズと塾の乱立により、これまでの方法だけでは募集が頭打ちになるケースが多いです。
- チラシ配りやポスティングの限界
- チラシはほとんど見られない
特にこの2点が原因として考えられます。
広報という立ち位置で、改善策を考えながらお読みいただけたら幸いです。
チラシ配りやポスティングでは顕在客だけしか集まらない(ニーズが顕在化)
チラシやポスティングは、思っている以上に効果が低いものです。
これらを行っても、入塾を検討している家庭、つまり「今すぐ客」からしか集客は見込めません。
- 受験
- 勉強についていけない
- 成績を上げたい(成績が下がった)
塾に入る理由は、こうした3つの理由による場合が圧倒的に多いです。
つまり、ニーズが顕在化しているのです。
限られた顕在客を、多くの塾で奪い合っているのが塾市場の現状。
大手は名前で顧客を獲得できますが、中小ともなるとそうはいきません。
時間とお金をかけてチラシ配りやポスティングを行っても、バック率は極めて低いです。
これらの昔ながらの方法は、費用対効果の悪い募集活動だと認識しておきましょう。
ほとんどのチラシが見られる前に捨てられる
手間ひまかけて作ったチラシ、一生懸命配布したチラシ。
職員やアルバイト講師の労力がいっぱい詰まった募集活動、それがチラシ配りやポスティングです。
しかし、悲しいことに、ほとんどのチラシは見られる前に捨てられてしまいます。
広告やチラシ配布から募集を見込む方法は間違っているとは言えいません。
ですが塾にとっての生命線はやはり口コミなのです。
顕在客の多くは、塾の情報収集を行っています。
そのほとんどが、近隣の友人、保護者間での口コミです。
次点で、ネットでの情報収集でしょう。
チラシはあくまで、入塾誘導を促す最後の一押し。
「そろそろ塾に入ろうかな」
となった時点で、どの塾に入るかはほとんど決まっているケースが多いです。
入ろうと思っている方が、チラシを見てそのまま入塾、という流れはあり得るでしょう。
反対に検討もしていないのに、チラシを見ていきなり入塾する例はほとんどないのではないでしょうか。
これが他業種とは異なる部分です。
仮にチラシで勝負をするのであれば、文章よりもパッと見で人を引き込むインパクトのあるものが効果的です。
現代は文字=チラシを読まない習慣にシフトしているため、チラシ作成にも一層の工夫が必要になります。
>>塾の生徒が集まらない理由は?効果のある生徒の集め方・増やし方
さまざまな媒体を使って塾へ生徒を集める
生徒を集めるには、外部的な発信、つまり広報活動が必須です。
既存の塾生を動かして、紹介させるだけでは限界があります。
外部に自塾のよさを発信する方法はチラシや塾生の口コミだけではありません。
- SNSを活用する
- ブログで情報を発信する
効果的な手段としては、上記の2つです。
工夫をすれば、これまで以上の成果に繋がるものなので、ぜひ参考にしてください。
Facebook・Twitter・InstagramなどSNSをじょうずに使う
保護者は一部例外がありますが、子供のほとんどはSNSを行っています。
今では若い世代にはInstagramが圧倒的に人気ですが、年齢層によってはTwitterやFecebookも狙い目です。
- 短い時間で済ませられる
- 画像と一言コメントでok
- 更新頻度を上げられる
チラシと違い、こうした利点があり、塾の雰囲気のよさをアピールできます。
もちろん、雰囲気だけでなく、テスト対策や質問対応、成績アップ情報なども積極的に発信し、自塾のいいところを広めましょう。
SNSは顧客の目に何気なく留まるので、チラシよりも効果が狙えます。
ぜひ実践してください。
ブログを使って有意義な情報を発信し続ける
塾は勉強を教える場所ですが、勉強を教えるだけで成立しません。
人としての生き方や考え方、物事の捉え方を子供たちに教えたり、問うたりする場面も必要になります。
つまり、人に何かを伝えるのは、塾講師に必要なスキルの1つなのです。
思いを乗せたメッセージ、有益な情報、日頃の生活の中で感じたこと。
生徒の心を動かずために、あらゆることを伝え続けるのが塾の先生の仕事。
これらを教室の中だけで行うのは勿体なくありませんか?
メッセージ性の高いブログは読者の心をひきつけます。
ブログで多くの人に伝えられる環境があれば、きっとそのメッセージで救われる人が出るはずです。
もちろん、地域内の方の目に留まれば、入塾の誘導にも繋がります。
単純な「学習塾」という文字でのネット検索では、大手の学習塾が圧倒的に強いです。
しかし、講師全員がそれぞれの思いを乗せたブログを書くのは、大手には真似できません。
講師の数が多すぎるので、全員やるのは不可能ですよね。
大手にできないことをするのが、負けないためには必要です。
自塾のよさを発信し、塾の魅力を多くの人に伝える。
そのために、ブログはうってつけの方法と言えます。
>>低予算で塾の生徒を増やす方法とは?SNSやブログを最大限活用しよう
塾の生徒を集める方法まとめ
少子化が進む中で、塾を取り巻く環境も大きく変化してきました。
これからの時代を生き抜くためには、募集活動は欠かせない企業活動の1つ。
子供が好き、教えるのが好きなどの理由で塾講師の職を選ぶ方が多いです。
そのため、生徒を増やす活動が悪いものと感じる講師も多くいます。
しかし、塾もビジネスですから、理想だけでは成立しません。
生徒がいて、初めて成立するのです。
チラシ配布やポスティングのような効率の悪い集客方法は、職員の労働負荷に繋がり、離職を後押ししてしまいます。
これからは、SNSやブログといった、ネットを上手に使った集客方法の方が、コストも、職員の労働時間も少なく済み、効果も上がりやすいです。
まだ動き出している塾が少ない今がチャンス。
自塾のよさを、速いスピードで広げるにはネットの活用が1番です。
募集方法で悩んでいる講師の方や教室長、管理者の方は、ぜひ参考にしてください。
>>塾の集客に紹介・口コミは欠かせない!在校生からの紹介が増えない理由とは?

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