通塾期間ごとの退塾理由

コラム

入塾~1年目が勝負

生徒数を左右するものの2つ目は、退塾理由に関するものです。
当たり前ですが、退塾が0になれば、毎年生徒数は増え続けます。
退塾を減らすために、生徒一人一人を細かく見ていこうとするのですが、
生徒数が増えてきたり、塾長が一人で経営している教室ですと、頭ではわかっていても
つい目が届かなくなりがちです。

ある学習塾からお聞きして、なるほどと感心したことがあります。退塾理由を分析した
ところ、退塾理由には入塾後の期間ごとに特徴が分かれたそうです。

入塾して半年までの退塾は、「塾の不手際」が理由だったそうです。「そんなことは聞いてなかった」とか「入塾してみたら様子が違った」とか「連絡しても返事がない」といったものです。入塾面談時に塾の約束ごとや方針、ルール等をきっちり伝え、合意をとることが重要になります。

入塾して半年~1年までの退塾は、「挨拶やコミュニケーション不足」が理由だったそうです。生徒だけでなく、車で送迎に来ている保護者への挨拶をおざなりにしたり、電話入れや生徒の授業の様子を定期的に報告し、保護者の悩みを聞き続ける姿勢、が重要になります。

保護者の信頼を勝ち得る授業報告メールについて知りたい方はこちら

入塾して1年以降の退塾は、「成績不振」が理由だったそうです。中間テスト、期末テスト、と一巡してまったく成績が上がらないどころか、下降したとなると、学年が繰り上がる節目に他塾に転塾します。科目ごとの成績データを記録するだけでなく、保護者面談で約束したことが面談後にもれなく対策が打たれているかが重要になります。

保護者との接触回数は信頼度のバロメーターという考えからすれば、日ごろから保護者との接点を増やす工夫や仕組みを構築していれば、多少成績が下がったとしても即退塾とはならないでしょう。保護者との信頼関係を深め、成績低下を見逃さない仕組みづくりが退塾防止に役立ちます。

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