授業料の設定。学習塾だけではなくどの業種でも【価格の決定】は重要です。戦略であり、ブランド価値そのものでもあり、哲学でもあります。
自塾だけではなく競合他社との比較も気になります。
しかし、単に値段の安い高いではなく、価値を上げることによって価格を安く感じて頂く方法があります。この記事では価値を上げるための一つの手法について述べていきます。
塾の授業料設定
経済協力開発機構(OECD)が2020年9月に発表した「図表で見る教育」によると、我が国の家計における教育支出の割合は加盟37か国で米国、英国、オーストラリアについで4番目の高さとのことです。
生命保険のプランナーも教育費の部分で凄いプレッシャーをかけてきますよね・・・
こういった背景もあってか、「うちの授業料は高いですか?」「うちの授業料、安いと思いますか?」と、授業料についての意見を求められる事が度々あります。
筆者はだいたいの場合、「地域の相場はご存知だと思いますので」と前置きをした上で「分かりません」とお答えします。
価格価値は顧客が判断する
ディズニーランドやUSJのパスポート、好きなミュージシャンのコンサート、スポーツ観戦、美味しいと評判のお店。
自分が好きな物に対してはお財布の紐が緩むという方も多いですよね。
筆者もよく妻に指摘されますが、その度に外食時に「デザートは別腹」と言って追加オーダーする妻を想像して「同じだよね」と心の中で言い訳をしています。
口に出すと倍返しどころではありません。あくまで心の中でのやり取りにとどめます。
ちなみに私の人生の中で最もディズニーランドに行ったであろう学生時代(20年ほど前)の1Dayパスポートの値段は5,500円、いまは8,700円。年間パスポートは40,000円が68,000円です。
時代が違いますからという事は置いておいて、金額だけで見ると結構な驚きですよね。
それでもディズニーランドのリピーターは喜んで行くわけです。
多少高くても、仮にそこから値上がりしても行く人は行くし、行かなくなる人もいる。
価格価値は体験して初めて判断ができるので、先ほどの「分かりません」という回答になります。
では初めてのお店やサービスを受ける時はどうでしょうか?なぜそこに行ってみようと思うのでしょうか。
塾のサービスは見えにくい
前述したアミューズメント・娯楽ビジネスは初訪問をうながす仕掛けが非常に多く、外にもアピールしやすい事は想像に難くないですが、学習塾はどうでしょうか?
学習塾は教育という無形の財を提供していますので、サービス価値(費用対効果)が見えにくい業態と言われています。
結果としてサービス価値をアピールする材料が合格実績や定期テストの得点・順位アップという数字成果という方向に行きがちです。
必然の流れではありますが、数字成果で市場の良いポジションを取るハードルは非常に高いことも事実です。
このことからも、多くの学習塾では数字成果だけではなく『〇〇に対して期待感を持ってもらう』ことが必要だと分かります。
この〇〇は自塾の強みの部分なので塾によって異なります。
学習環境、先進的な取り組み、塾長のビジョン、アットホームな雰囲気・・・
自塾の〇〇を多くの人に知ってもらう為にSNSの活用は非常に有効的だと筆者は考えます。
SNSは住所宛先がない情報発信ツール
「ブログ、Twitter、Youtubeチャンネルもあります、けど全然効果ないですよ。」
このような塾さん、実は多いですよね。
想像してみてください。どれだけの企業が、塾が、個人がSNSで情報発信をしているのか、その多くの情報の中から自塾の情報を届けたい人が見つけてくれるのか。
新聞の折り込みや郵便ポストのチラシ、目の前に現物があっても見てもらえないのです。むしろSNS上はチラシよりも競合が多いのです。
それでもWEB系の広告が現在の主流になっているのは不特定多数への発信からターゲットを絞った発信がしやすいからです。
まだSNSの広告サービスを利用されたことがない先生のハードルを下げる情報を1つだけお伝えするとSNSの広告サービスは紙チラシよりもグッとコストを抑えた形で可能です。
ありがたいことに、この類の情報は無料セミナーやYoutubeなどで幾らでも入手できますから、ぜひ調べてみてはいかがでしょうか。
価格価値は顧客が決めるもの。
まずはその価格価値があるのではないかと感じてもらうための期待感を高めるSNS活用、ぜひ取り組んでみてください。
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