AI(人工知能)を取り入れた学習教材は、学校でも学習塾でも増えてきました。
GIGAスクール構想が前倒しされた学校では、公立小中学校のほぼ100%近くの生徒にタブレットやPCが配布され、ずいぶん先のことと思われていたハード面の環境が一気に整い、これからは「どのように活用するのか」というソフト面に移行していきます。
教育の世界はどのように変わっていくのでしょうか。
時間の創出
東京都世田谷区の教育委員会は、区内にある全小中学校90校で学ぶ児童・生徒約5万人にiPadを配布し、家庭にも持ち帰らせています。
授業では、AIが生徒ごとに個別最適化された問題を出題してくれる「Qubena」を導入し、生徒の基礎力定着を強化する取り組みを進めています。
結果、数学の一次関数の学習では、指導計画書で19時間かかるところを14時間で終えることができるようになり、確保できた5時間で、数学の深い学びを実現するための学習にあてられるようになっています。
学校の弱みと塾の強み
学校でより多くの生徒の基礎力がAI学習で定着し、応用分野まで学力を上げていけるようになった時、学習塾の役割はどうなるのでしょうか。
どんなに効率化されても、学校についていけない生徒はまだ残りますので、補習型の指導形態は残ります。
一方、塾もAI教材を導入すれば、「どんどん先の学年に進む」指導が増えてくると思われます。
学校では、どんなに学習理解が進んでも指導要領に沿って在籍学年範囲しか進めませんが、民間の学習塾では先の学年に進むことができます。
高校入試範囲を早く終え、有利に大学入試に向かえる生徒が増え、塾の合格実績も上がっていくのではないでしょうか。
実際、AI学習を取り入れた塾では、中1範囲を1か月で終える中1生が出てきています。
飛び級した生徒の動機
もちろん日本にも限られた範囲で飛び級制度があります。
千葉大工学部に高校2年生で飛び級入学したある生徒は、高校2年の秋には相対性理論がほぼ理解できたといいます。
勉強に興味を持ったきっかけは、中2生の時に数学の先生から「今見ている星は消滅している可能性がある」と聞いたことがきっかけだそうです。
高校進学後も、数学、物理、化学はほぼ満点で学年1位を取り続け、千葉大学に飛び入学しました。
先生のたった一言で生徒のやる気に火をつけ、現在はAI教材がブースターのようにさらに上に押し上げてくれる時代です。
AI教材はどの生徒にも標準化された仕組みで学力を押し上げてくれますから、以前より多くの生徒が恩恵を受ける可能性を秘めています。
先に進むことがそんなに良いことかという議論もありますが、先に進むことができれば心の余裕が生まれます。
今の子ども達は忙しすぎて、いろんな体験をしたり、様々な人に会って自分がなりたい姿を想像する時間が少なすぎます。
遅れた学習分野があるだけで、10代で自分の夢や人生をあきらめてしまうのはもったいないことです。
学校のデジタル化やAI 教材の普及により、そんな子ども達の背中を押してくれる時代になっています。
AI教材は、子ども達の未来や教育を変える可能性も秘めています。
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