「ググる」という言葉。ネットで何かを検索することを指す言葉ですが、もう一般的な言葉なようにも思います。
と、思いきや。今は何かを調べるときには「Youtube」等の動画サイトを使うようですね。
そのうち「ググる」が死語になり、「ツベる」みたいな言葉が出てくるのでしょうか。
ちょっと気を抜くだけで置いて行かれそうな勢いですね。
ウェブページにしても動画にしても、何かわからないことがあればネットで検索するこの時代。世の中には「調べたらすぐ出てくる。すぐ分かる。」ことが大変多いように感じますね。
私も、話の中で分からないことや興味のある言葉が出てきたらすぐに検索する、いや、悪く言うと検索してしまう癖がついてしまっています。「悪く言うと」と書いたように、私はその「調べたらすぐ分かる」ということに対して、あまりポジティブな印象を持っていませんでした。「自分で考えなくなる」とか「記憶に残らない」とか、そういうネガティブなイメージのほうが強かったです。
例えば、私は趣味でルアーフィッシングをするのですが、
釣り方やルアーの動かし方、釣り場所、地形などの情報はどこかにアップされていたとしてもあまり見ないようにしています。答えを先に教えられている気になるのです。
もちろん自力で探っていくと1匹釣れるまではかなり遠回りをしますので、時間も手間もお金も膨大に掛かりますが、その分釣れた時の達成感もあります。
つまり、自分で探っていくことが醍醐味だと考えています。
例に挙げた釣りに限らず、こういう風にしている節があります。
そう思っていたのですが、今年のお正月に少し考え方が変わった出来事がありました。
それは実家に帰ってきていた8歳の甥と公園に遊びに行った時のこと。
運動会で1番を取ってから走ることが大好きになったそうで、ひたすら走りまわっていました。見ると確かに速い。「中学生になったら陸上部に入ったら?」なんて話題から
「足が速い人たちはどんな練習しているの?コツとかあるの?」という甥の問いかけに、帰宅部出身の私は何も答えられず、しぶしぶながらYoutubeで調べてみました。
すごいですね「絶対に走りが早くなる方法」なんてタイトルの動画がすぐにヒットしました。そんな美味しい話があるわけないと思いつつも一緒に動画を視聴。
どうやら、「①スタート時の姿勢は低く、歩数を多くする。」「②後半は身体を起こし、つま先で地面を蹴ることを意識する。」この2つで絶対に速くなるそう。
念のため練習前に大体50mだろうという長さでタイムを測定しておいて、甥は動画を参考しながら練習を始めました。
20分ほど練習したでしょうか、甥の走りを見ていると「あれ?ちょっと速くなった?」と感じ、少し休憩を置いてからもう一度タイムを測ってみることに。
すると驚くことに、なんと1秒もタイムが縮まっていました。この結果には甥も私もびっくり、大喜びで飛び跳ねました。
その後の甥は話すまでもありません、体力が続く限りずっと走る練習をしていました(笑)
甥は次に私と会うまでにはさらに速くなっているように、毎日練習するそうです。
その光景を見ながら、案外「調べたらすぐ分かる」のも悪くないのかもなと感じました。
むしろ、沢山の情報があふれるこの時代。調べて出てきたものが正しいとも限りません。
ゼロから考えてやっていくことに限らず、調べて情報を得て
自分で実践し、吟味し、自分のものにしていくということがこれからの時代のやり方なのかもしれませんね。それに、達成感や成功体験を得やすいことも魅力なように感じます。
勉強でも同じようなことが言える場面がたくさんあるように思います。
私も自分のやり方だけに拘らずに、良いところは利用しながら「調べること」を活用していこうと思います。
早速、趣味の釣りで実践!新しい海の漁港での釣りに向けて事前知識バッチリで今年初の釣りに挑みましたが…
結果は惨敗!自然相手は、なかなかそう上手くはいきませんね(笑)
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