小さくても工夫と柔軟性で勝つ方法とは。【斬新塾】をご紹介(2)

コラム

規制緩和・法改正はビジネスチャンス

2.【斬新塾②】『3つ目の私の居場所』アカデミックカフェ

広島県福山市のわかば塾は、『アカデミックカフェ』を運営されています。アカデミックカフェでは、生徒は自由に出入りして自分のペースで勉強ができるようになっており、さながら大学生がカフェで勉強しているかのようなスタイルで勉強が出来る塾です。
違いは自立学習型の学習塾となっていて、先生が教科指導をしているということです。ここでは「心地よいBGMが流れ」、「お茶を飲みながら」、「いつでも先生に質問ができる」スタイルになっていて、地元の子どもたちに開放されています。

そこでは教材を自由使い、生徒たちが互いに勉強を教えあっている様子を目にします。
2017年7月には福山市緑町のショッピングモール内にアカデミックカフェの新形態「書店とのコラボレーションによるアカデミックカフェ」がオープンしています。
ここでは、大型書店内に学習塾を併設し、多くの書籍や参考書を見ながら学ぶことができます。子どものための読み聞かせ会や生徒によるブックレビューコンテストなども予定されており、ご両親が買い物をする間に子どもが学べる環境を構築しています。
さらには私立高校から専門教科の講師を招聘し、塾内の講師ではフォローしきれない教科も教えることが出来ます。まさに、学習塾単独では実現し得ない、外部リソースを活用するからこそ実現したスタイルと言えるのではないでしょうか。

塾長がおっしゃるには、アカデミックカフェ開設の背景には、2020年度の入試制度改革があり、新制度で求められているキーワード「アクティブラーニング」「創造性の創出」「自学自習」つなげていくと、教わるのではなくて自ら学ぶ環境の必要性が出てくる。ということです。
子どもたちが思い思いの勉強に取り組み、子どもたち同士で教え合い、社会のルールを学ぶことでこれからの受験生として求められる資質が自然と身についていくことでしょう。
通塾スタイルとしてはフリースタイル授業に近いかもしれませんが「アカデミックカフェ」とブランディングを行い、塾以外のリソースを最大限活用できるようなコラボレーションを行うことで塾単体では決してできない体験を生徒に与えることに成功しています。
塾とは「先生が教えるもの」「生徒は教わるもの」という既成概念を崩すことに積極的にチャレンジされている事例ではないでしょうか。

 

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